出稽古日記 第43回

「チーム・ピットブル」  4月下旬から緊急事態宣言期間になる前、まだ飲み屋が宵の口までは営業していたころに、阿佐ヶ谷で焼酎の名店「K清」に私はいた。 席を中抜きして隣り合ったおじさまとひとしきり喋り、次にカウンター中央に陣取った女性と話し始めたら、彼女はこう口走った。「明日はキックに行くから」「キック」などと言われると、本連載があるだけに私はびくっと反応する。カウンターの曲がった端から身を乗り出して、「ハンザワさん」と呼ばれたその女性に訊ねた。「キックって、暗闇でやるやつですか?」「いえ、タキグチスポーツですよ、アーケードの」「潤さんの?」「そうです。あそこ、いいですよ~。私は週に何回も行って、キックミットを蹴らせてもらってます。会長が優しい」 ドンピシャだった。いつか訪ねようと思いながら先延ばしになっていたジムだ。マスク着用ながら美女と推察されるその酒豪女性に、感謝した。 私が・・・・・・・・・・

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