第三〇回 FIFA会長・ジョアン・アベランジェとの邂逅

 リオ・デ・ジャネイロの太陽は朝から暴力的だ。宿泊していたシェラトンホテルのカーテンを開けると、太陽に照らされた海、海沿いの小道を散歩をしている人たちが見えた。リオらしい心躍る眺めだ。 朝食を取るため一階に降りると、エレベーターホールでダークスーツを着た東洋人の一団と出くわした。移民国家であるブラジルは、日本などの東アジアを出自とする人間は少なくない。他の客から目を引いたのは彼らが揃ってダークスーツを着ていたこと、そして大切な用件の前なのか、仏頂面だったことだ。浮かれたこの街の空気と全く合っていなかった。のちにこの男たちの正体をぼくは思い知ることになる。 すでにジーコの取材は一段落しており、この日は予備日だった。時差ぼけはまだ残っており、移動の疲れもあった。夕方までプールサイドでゆったりと過ごすつもりだった。 昼前のことだった。 エドゥーと珈琲を飲んでいると彼の携帯電話がなった。・・・・・・・・・・

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