芸人ミステリーズ

てれびのスキマ

「1996」(3)ナインティナインの誕生

「なんやこれ? お前だけおかしいやんけ」岡村隆史は、色紙を指差して言った。そこには矢部浩之が書いた「進路に迷ったらお笑いの世界に行きましょう」という言葉があった。矢部が大学浪人中の岡村の自宅を訪ねたときだった。「エヘヘ」とニヤニヤ笑う矢部に岡村はボソッと言った。「大学に受かったらええで」 この一言からナインティナインの歴史は始まったといっても過言ではない。岡村は小中高と学生時代は明るくクラスの人気者だった。だからといって、お笑い芸人になりたいなどということはそれまで考えもしなかった。テレビに出てみたいと思ったことはあったが、それは大抵の人が一度は思うのと同じことで、現実的な話ではなかった。だが、矢部の兄・美幸がNSCに入ったことでその距離は一気に縮まった。彼らが出演するというので吉本の心斎橋筋二丁目劇場に矢部と2人で行ったときのことが岡村は忘れられなかった。「こんな世界があんねや&hell・・・・・・・・・・

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