悪女に貢いだ挙句にポイ捨てされた? ノーベル賞"産みの親"の恋愛事情

2016年12月10日09:00

『面白すぎる天才科学者たち 世界を変えた偉人たちの生き様 (講談社+α文庫)』 内田 麻理香 講談社 778円

 文学賞を受賞したシンガー・ソングライター、ボブ・ディランさんが欠席予定であることが注目を集めた、今年のノーベル賞受賞式。毎年12月10日に、スウェーデンの首都ストックホルムで行われる授賞式ですが、この日は授賞式であると同時に、ノーベル賞"産みの親"であるアルフレッド・ノーベルの命日でもあります。

 1866年、スウェーデンの化学者ノーベルは、ニトログリセリンという物質の実用化に成功し、爆薬・ダイナマイトを発明。"ダイナマイト王"として莫大な富を築きます。

 しかし、破壊力に優れたダイナマイトは、平和利用を望んで発明した彼の意思に反し、軍事目的で武器として利用されることに。その結果、当時の新聞は彼を"死の商人""大量殺人鬼"と書きたてました。

 戦争を憎んでいたノーベルは深く傷つき、ダイナマイトで得た財産を用いてノーベル賞を創設することを決意します。そして彼が残した遺言に従って設立された「ノーベル財団」が設けたのが「物理学」「化学」「生理学・医学」「文学」「平和」の5分野の賞。ちなみに「経済学賞」はノーベル死後に追加設定された賞で、現在でもノーベルの子孫は認めていない存在なのだとか。

 生涯独身を貫いたノーベルでしたが、書籍『面白すぎる天才科学者たち 世界を変えた偉人たちの生き様』によれば、43歳のときに出会った23歳年下の美女ゾフィーと恋に落ちています。二人は20年間も交際を続けますが、浪費家だったゾフィーはノーベルに対してたびたび金銭を要求、さらに別の男性と浮気し子供をもうけ、その男性と結婚してしまいました。

 悪女に翻弄され"金づる"扱いされ、孤独な生涯を送ったノーベル。偉大な科学者の人間臭いエピソードを知れば、教科書でしか知らない偉人の名前も、グッと身近に感じられるのではないでしょうか。

『面白すぎる天才科学者たち 世界を変えた偉人たちの生き様 (講談社+α文庫)』

内田 麻理香 講談社 778円

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