暑さに弱い上野のパンダ 25℃以上だと死んじゃう

ケトル VOL.01
『ケトル VOL.01』
デーブ・スペクター,中川翔子,東川篤哉,山下敦弘,津田大介,河尻亨一,渋谷直角,正田真弘
太田出版
990円(税込)
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 今年の2月21日、上野動物園に3年振りに2頭のパンダがやってきました。名前は「リーリー」と「シンシン」。一般公開以来、来場者数は平均で1日あたり2~3万人、週末ともなれば2時間待ちの行列ができるほどの盛況ぶりで、日本人のパンダ好きをあらためて実感させられます。6月14日発売の雑誌『ケトル』(太田出版)では、そんなパンダにまつわる様々なトリビアを大特集しています。

 同誌で取り上げられているパンダの基本知識についていくつか紹介しましょう。

●パンダの食費は毎日2万5千円
 パンダの主食は竹。そして柔らかい竹の子は特に大好物。その他、上野動物園ではリンゴとニンジン、そして飼育係が手づくりするパンダ団子も1日に1200グラム食べます。パンダ団子はトウモロコシの粉に大豆の粉や砂糖、ビタミン&ミネラルを加えて、水で練って蒸したもの。餌代は、1頭あたり毎日2万5千円。ほとんどが竹の調達にかかる人件費だけど、パンダってグルメですね。

●室温が25℃以上だと死んじゃう
 パンダの1日は、食べては寝て......の繰り返し。毎日10時間から16時間眠ります。主に活動する時間は、概ね朝や夕方。基本は寝ていてお腹が空くと起きてきます。パンダは寒さには強いけど暑さには弱く、快適に過ごせるのは10~20℃だといわれています。室温が25℃以上だと死んじゃうそうです。

●生まれた子パンダは、必ず中国に返す
 中国のジャイアントパンダが中国以外の国で出産した子パンダの所有権は、すべて中国にあります。だから外国で生まれたパンダが繁殖可能な年齢に近づいた場合(レンタル契約期間を満たした場合も)には、中国へ戻ることになっています。例えば、「和歌山アドベンチャーワールド」で2005年に誕生した「幸浜」は、2010年の3月に「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」に戻されました。和歌山アドベンチャーワールドから中国に戻ったパンダは、これで5頭目になります。上野動物園の2頭にも期待したいところです。

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