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杉山すぴ豊の、アメキャラ映画パラダイス

第31回 進撃のハリウッド巨人たち! 『パシフィック・リム2」から『トランスフォーマー8』まで!

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映画版『進撃の巨人』とてもとても楽しめました!!
原作コミック、アニメのファンではないので、
この映画についてのみの感想ですが、、
僕の大好きな怪獣映画『フランケシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』
のリメイクを作るとしたら、こうなるだろうなあ
みたいな感じがしたのです!
そう昔から、
巨人系の怪獣が好き。
『戦慄!プルトニウム人間』『巨人獣』『妖怪巨大女』
なんていう映画をワクワクしながら、深夜放送とかで見ていたし(=これらの作品の
派手なポスタービジュアルほど、本編は面白くはないんですが<笑>)、
『巨人の惑星』というTVドラマも見ていました。
『巨大人間 悪魔の作戦』というタイトルでジュブナイル版が出ていた
ドク・サベッジというヒーローが活躍するSF冒険小説があって、
これも人食い巨人が暴れる話。愛読書でした!
敬愛するレイ・ハリーハウゼンのサイクロップス(『シンドバッド7回目の冒険』)
タロス(『アルゴ探検隊の大冒険』)も巨人系怪獣のバリエーションだし、
なによりも"キングコング"は、猿というより巨人としてとらえていましたから。
ノルウェー映画の『トロール・ハンター』という傑作巨人系ホラーもありましたね。
『スパイダーマン3』に登場する巨人サンドマンもよかったなあ。
あ、日本が誇る『大魔神』! 松坂慶子さんも『さくや妖怪伝』で巨大女に!!!
というわけで、
『ジュラシック・ワールド』と『進撃の巨人』は、巨大怪獣映画ファン必見です!

とまあ前置きが長くなりました、
これからスクリーンに"進撃"してきてくれる
ハリウッドの、巨人たちの話題をまとめてお伝えします!


1)ハリウッド版「キングコングVSゴジラ」!?

まずこれがぶっとびなのですが、昨年公開されたハリウッド・ゴジラの続編が2018年の6月8日公開です。噂ではハリウッド版モスラ、ラドン(米名ロダン)、キング・ギドラ(米名ギドラ)も登場とのこと。そしてそれに先立ち2017年3月10日に新しいキングコング映画『コング:スカル・アイランド』が公開予定。ところが当初『コング:スカル・アイランド』は、リジェンダリー・ピクチャーズという会社がユニバーサル映画と作ろうとしていたが、最終的にワーナー映画と作ることになった。
ワーナーとリジェンダリー・ピクチャーズは、もともとハリウッド・ゴジラを作ったパートナーなので、つまりワーナーとリジェンダリー・ピクチャーズは、キングコングとゴジラの映画を作るわけだから、両者(両獣?)がコラボする、ハリウッド版「キングコングVSゴジラ」が作られるであろう、と!おお!!


2)大丈夫!? 『パシフック・リム2』

ところが、このハリウッド版「キングコングVSゴジラ」は一方で残念な話を引き起こしそうになりました。巨大怪獣対決という点がかぶるという等の理由や会社同士のかけひきがあって、2017年8月4日公開予定だった巨大ロボVS怪獣の『パシフック・リム2(PACIFIC RIM 2 : MAELSTROM)』が無期限制作延期=事実上の中止、と報じられたのです。しかしこれについてデル・トロ監督自身が「延期であって中止ではない」とコメント。配給を担当するユニバーサル映画も"延期である"と発表したそうです。デル・トロ監督は、TV『ゲーム オブ スローンズ』のアリア・スターク役のメイジー・ウィリアムズちゃんをイエガー(『パシフィック・リム』の世界における巨大ロボット)に乗せたい!と発言。製作が進行していることを強調している感じです。


3)『トランスフォーマー8』まで発表!?

巨大ロボットと言えば、トランスフォーマー(正確には金属生命体ですが)の第五弾が2017年公開予定。マイケル・ベイが結局、監督する、との説も。さらにバンブルビーを主人公にしたスピンオフの話や「G.I.ジョー VS トランスフォーマー」の噂もあります!
そしてここにきて、トランスフォーマーの権利元=おもちゃ会社のハズブロの副社長 ステファン・デイビス氏が、トランスフォーマーの映画は今後10年(=つまり2025年まで)、『トランスフォーマー8』まで作られる!と明言! これまたすごい話になっています!


4)「アイアン・ジャイアント」が帰ってくる??

アメリカでは1999年 日本では2000年に封切られた、名作(本当に名作!)。ブラッド・バード監督、巨人の声はヴィン・ディーゼルのSFアニメにして良質のジュブナイル『アイアン・ジャイアント』が、今年の秋 アメリカでは再公開される模様! 地球侵略のために送りこまれた巨大ロボットと少年の友情を描いた作品で、ロボットの造形が見事!(フィギュア買っちゃいましたから!)そして続編が作られる、との噂も。ヴィン・ディーゼルは肯定的、ただブラッド・バードは否定的?


5)来年『アントマン』はジャイアントマンに?

ロボット巨人系の話が続きましたが、今度は人間。
いま日本でも大ヒットのマーベル・ヒーロー『アントマン』。実は原作コミックでは、巨大化=巨人化することもでき、そのときはジャイアントマンと名乗るのです。
来年公開の『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』にアントマン登場予定で、もしかするとジャイアントマンになるかも!?


6)スピルバーグ印のオ・ヤサシ巨人「BFG」

日本では『オ・ヤサシ巨人BFG』のタイトルで翻訳の出ている、『チャーリーとチョコレート工場』のロアルド・ダール原作のファンタジーをスピルバーグが映画化。しかもディズニー!
BFGとはBig Friendly Giantの意味。この場合、BIGはFRIENDLYの方にかかる形容詞ですね(笑)元々巨人は人食い巨人みたいだから、ちょっと怖いのかな?(ダールさんだし)


7)マシュマロマンの次は!? 女性版『ゴーストバスターズ』

実は、あのゴーストバスターズが、主要隊員が皆女性と言う異色キャストで再映画化されるのです! 2016年7月15日全米公開。ゴーストバスターズと言えば1作目がマシュマロマン、2作目が、自由の女神が歩くわけで、今回も何らかの巨人が登場?

いかがでしょうか?
とにかく、いまや巨人が エンタメ界を席巻しています!!
大スクリーンには、やはり巨大なものが相性がいいのでしょうね!

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杉山すぴ豊

アメキャラ系ライターの肩書きで、アメコミ・ヒーロー映画やSF、モンスター映画についての伝道活動を、雑誌、TV、WEB等で展開。 映画「アメイジング・スパイダーマン」「アベンジャーズ」の劇場パンフレットにも寄稿しています。映画「サラリーマンNEO劇場版(笑)」にCMクリエーター役でなぜか出演。 AOL等でもコラム展開中。
また人気と評判の(笑)ブログはこちら http://supi.wablog.com/

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