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杉山すぴ豊の、アメキャラ映画パラダイス

第23回 お家で貞子ちゃんとパーティだ! ブルーレイ&DVD『貞子3D2 スマ4D』レビュー

貞子3D2 2Dバージョン & スマ4D(スマホ連動版)DVD(期間限定出荷)
『貞子3D2 2Dバージョン & スマ4D(スマホ連動版)DVD(期間限定出荷)』
KADOKAWA / 角川書店
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すごく乱暴に、ホラー映画って2つのタイプがあるのですが、話自体が怖いものと、怖いキャラクターがでてくるもの、と。もちろん優れたホラー映画は両方の要素を持っているわけですが、例えば『13日の金曜日』って、1作目はサスペンスタッチの猟奇殺人映画だったけれど、特にパート3あたりから、ジェイソンの活躍(?)を描くキャラクター映画になっていくわけですよね。

そういう意味で日本のホラー映画の中で『リング』シリーズも、1作目は怖いお話でしたが、貞子というキャラのインパクトもあって、貞子映画に進化しました。
やはり、あのTV画面から飛び出してくる、という演出が素晴らしい! この描写は、原作にはなくて(=ただし原作も、すごく面白く、ぞっとする小説でした)、映画オリジナルだったわけですが、貞子が"キャラだち"した瞬間だったのです。こうして貞子はドラキュラやゾンビ、フレディ・クルーガー的な存在になり、もしかするとゴジラ(っていうのも考え方によってはホラーキャラクターなのです)と並ぶ、日本発のホラースターになったわけです。

貞子の魅力は、動画を通じて呪いを拡散できるところ。恐らく原作が発表された1991年当時は、インターネットもネット動画もなかったわけですが、時代が貞子に追いついた、のでしょうか。ネット動画というのは、原作で描かれていた"呪いのビデオテープ"以上に 貞子の力を拡散させるインフラになっています。

こうした時代背景を武器にリブートされた『貞子3D』シリーズですが、最新作『貞子3D2 スマ4D』は、スマホと連動して楽しめるアトラクション映画として昨夏公開されました。あらかじめ指定されたアプリをダウンロードして、スマホの電源を入れたまま(ただし機内モード<笑>)映画を楽しんでいると、映画の流れに合わせて不気味な電話がかかってきたり、つまり映画で起こっていることが疑似体験できるのです。僕は劇場で体験したのですが、これが想像以上に楽しめるホラー体験でした。その面白さを詳しく書くとネタバレになってしまうのですが、ストーリーや見せ場とちゃんとシンクロしていて、失礼な言い方ですが、決して"ちゃち"な仕掛けじゃなくてよくできているんです。
高校生の女の子たちがキャーキャー劇場で騒いでいて、盛り上がっていました(笑)

映画として、こういうギミック(仕掛け)に頼ることはどうなのか?
という意見もなくはないんですが、僕は学生のころ『フェノミナ』という恐怖映画(美少女時代のジェニファー・コネリー出演、ダリオ・アルジェント監督! 第一回東京国際ファンタスティク映画祭のオープニング作品)で、ラジオ機能のついているヘッドフォン・ステレオを持参するとすごく怖い音響が楽しめる、という仕掛けがあって、ワクワクしながら劇場に行ったし、「あなたも揺れるセンサラウンド方式!」という立体音響システムを売りにしたパニック映画もありました。あと1950年代にアメリカで活躍してたウィリアム・キャッスルという映画監督は、骸骨が登場するシーンで、観客席にワイヤーで吊った骸骨の人形を登場させるなどして(なんと素敵!)人気を博したそうです。この人をモデルにしたジョー<グレムリン><ハウリング><ピラニア>ダンテ監督の『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』という映画も傑作でしたが。

というわけで、ホラー映画が持っていた、こういう見世物小屋精神が、最新のテクノロジーで活かされた『貞子3D2 スマ4D』ですが、なんとDVD&ブルーレイで家でも楽しめようになりました!
是非 貞子ちゃんに会ってあげてください。

公式サイト:http://www.sadako3d.jp/dvd/

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杉山すぴ豊

アメキャラ系ライターの肩書きで、アメコミ・ヒーロー映画やSF、モンスター映画についての伝道活動を、雑誌、TV、WEB等で展開。 映画「アメイジング・スパイダーマン」「アベンジャーズ」の劇場パンフレットにも寄稿しています。映画「サラリーマンNEO劇場版(笑)」にCMクリエーター役でなぜか出演。 AOL等でもコラム展開中。
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