もやもやレビュー

"対照的な人とコンビを組むのが良い説"に納得できた。『21ジャンプストリート』

21ジャンプストリート [DVD]
『21ジャンプストリート [DVD]』
チャニング・テイタム,ジョナ・ヒル,アイス・キューブ,ジョニー・デップ(カメオ出演),フィル・ロード
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HMV&BOOKS

 昔、小学校の先生に「誰かとペアを組むなら対照的な人が絶対に良い」と言われたことがあり、理由もわからないまま自分とは正反対な人とよく授業でペアを組んでいた気がします。大人になってからは恋愛関係で「自分とは正反対の人がいいよ」なんてさまざまな人からアドバイスされたことも。しかし、根拠はなんなのさ! ということで今回は、根拠のないアドバイスをくれる人よりもよっぽど説得力がある映画をご紹介。1980年代に大ヒットしたジョニデ主演の人気ドラマリメイク版『21ジャンプストリート』です。

 高校時代、みんなの注目の的だったイケメンのジェンコ(チャイニング・テイタム)と冴えないオタクだったシュミット(ジョナ・ヒル)は7年後、警察学校で再会。まったく正反対のキャラクターのため話すことさえあまりなかった高校時代とは違い、警察学校では卒業に向けて勉強や訓練を共にし、すっかり仲良しに。そんな二人は卒業後、童顔だという理由から、青年犯罪撲滅のため高校生になりきり潜入捜査を行うことに。しかし、久々の高校生活に浮かれた二人はハメを外し過ぎてしまいます。

 正反対の二人に共通しているのは「アホでノリが良い」たったそれだけ。シュミットは頭が良いけど、運動神経が悪く、ジェンコは頭は弱いけど、運動神経抜群......面白いほど真逆! そんな二人のドタバタ劇を見ているうちに、これまでさまざまな人に推奨された「対照的な人とコンビを組むのが良い説」に納得がいきました。

 例えば、銃の訓練はしたもののいざという時に撃てないシュミットに対し、すぐさまトリガーを弾けるジェンコ。もし、お互いが同じタイプだったら即死していたであろうシーンが本作にはたくさん。このようにまったく逆だからこそ、お互いの欠点を補え、守りあえるのです。二人の絆がだんだん強くなっていくところも見どころ。他にも、ドラッグをやってハイになってしまったシーンは爆笑必至で腹筋崩壊。ちなみに、ドラマ版主演のジョニデが意外なところにカメオ出演! 見どころ満載の本作で、笑いながら人間関係を築く秘訣を学んでみては。

(文/トキエス)

« 前の記事「もやもやレビュー」記事一覧次の記事 »

BOOK STANDプレミアム