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父親は、やっぱり娘に弱い。『マッチスティック・メン』

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 「お父さんのパンツと一緒に洗濯物をまわさないで!」どこでもよく聞くこのセリフ。アナタも思春期だったころ一度は口にしたことがあるかもしれません。一方で、父親は娘が可愛くてしかたがないもの。「娘のためなら何でもしてあげたい」という詐欺師のパパが主人公の映画『マッチスティック・メン』を観れば、娘を持つパパたちは共感でき、娘さんたちはパパの愛情に改めて気づかされるかもしれません。

 長年、詐欺師として活躍してきたロイ(ニコラス・ケイジ)は、極度の潔癖性。埃の舞う外を嫌い、オフィスの電話をいちいち拭かないと気が済まない。また、食べ物のカスが落ちるだけでも震えが止まらず、食事も食器が汚れないツナ缶で済ましてしまうほど。薬なしでは安静にできない彼は精神分析医に通うようになります。そんなある日、ひょんなことから自分の実の娘だという14歳のアンジェラと会うことに。混乱したロイでしたが、その後も母親とケンカしたというアンジェラを家に数日泊まらせることになります。そこでロイが詐欺師だということがバレ、アンジェラは詐欺のテクニックを教えて欲しいと懇願するのでした。

 こうして仕事場に度々アンジェラを連れてくるようになったロイ。共有する時間が増えることで、ロイの中に父親としての自覚と愛情が生まれます。娘を愛するがゆえ、わがままも聞くし、父親としてちゃんと叱りますが、娘が不機嫌になると優しく謝る。そんな不器用なロイの姿には父の愛情が滲み出ています。

 しかし、本作は父と娘の絆を描く感動ストーリーというわけでもなく、度肝を抜かれるどんでん返しが凄い映画。みんな見事に騙されること間違いなし!

(文/トキエス)

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