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ガラケーが無性に恋しくなる。『セルラー』

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 ハラハラドキドキが止まらないキム・ベイシンガー主演のサスペンススリラー『セルラー』(2004年)。『キャプテン・アメリカ』で知られるクリス・エヴァンスが女性を助ける勇敢な青年役を好演しています。

 生物学教師のジェシカ・マーティン(キム・ベイシンガー)は11歳になる息子を学校に送った後、突如自宅に押し入ってきた男達に拉致されてしまいます。彼女が監禁されたのは屋根裏部屋。謎の男は部屋に設置されていた電話をハンマーで壊し、監禁した理由も告げずに去って行ってしまいました。ジェシカはパニックになりながらも壊れた電話の回線を必死に修復し、電波を拾います。たまたま電話が繋がった相手、それは見ず知らずの青年、ライアン(クリス・エヴァンス)でした。好きな女性のことを考えながら上機嫌でドライブする中、突然知らない番号から「誘拐されてるの!」なんて電話がかかってくる......。そんな状況を真面目に受け取るはずもなく、なにかの冗談だと思っていたライアン。しかし、ジェシカの叫び声や緊迫した声を聞いて、シリアスな状況だと把握。彼は自分の携帯一つを頼りにジェシカを救出しようと奮闘します。

 本作で大切なアイテム、それはライアンの携帯電話。2004年の映画のため、登場するのはもちろんスマホではなくガラケーです。小さな画面で動画を撮影し「最近の携帯電話ってすごいんだぜ」なんて絶賛するシーンも登場。あのコンパクトすぎるボディ、カチカチと小さなボタンを押す感じ、4和音の着メロ......懐かしすぎる! さらにライアンがマッチョだからか余計小さくコンパクトに見えます。もしもライアンの電話がスマートフォンだったら......ロック解除に指紋認証が必要だったり、ボディが大きすぎて小さなポケットには入らなかったり、などのデメリットがジェシカとライアンの回線を途切れさせていたかも。緊急事態にはシンプルな機能しか使わないということを実感しました。

 コンパクトで必要最低限の機能だけが詰まったガラケー、本作を観ると恋しくなること間違いなしです。またノンストップスリラーなので手に汗握りっぱなしの本作は爽快感がたまらない! ラストの衝撃の事実もお楽しみに!

(文/トキエス)

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