インタビュー
映画が好きです。

Vol.15 アーミル・カーンさん(俳優)

黒澤明とスピルバーグが好き!

昨日に続いて、インド映画の超大作『チェイス!』から、今度は主演のアーミル・カーンにインタビュー! 『きっと、うまくいく』の大学生ランチョーとは180度違う、サーカス団のトリックスターという非常にマッスルな役柄に挑戦している彼に、作品のこと、好きな映画のこと、聞いてみました!

──まず、『チェイス!』ってどんな作品ですか?

ひと言で言えば、自分の中の少年の心が引き出されるような映画。インド映画界では、かなりメインストリームな作品です。脚本を読んで、すごくワクワクしましたね。驚きがいっぱいあり、エンターテイメント性に富んでいて。アクションも満載でサーカスのシーンも魅力的でしたが、最も惹かれたのは作品の核となっているエモーショナルな部分です。

──『きっと、うまくいく』のイメージとはがらりと違う、ムキムキの肉体を披露されてますが、体作りは大変でしたか?

体操選手のような役でしたから、まず筋肉をつけなければならないし、体脂肪率も落とさなければなりませんでした。アメリカから体操選手を呼んで、撮影の1年前からトレーニングを始めました。さらに、撮影も1年間に及んだんですが、その間もトレーニングを続けました。かなり厳しい食事制限もしましたね。撮影中は体脂肪率9%まで落としました。ほかに、サーカスの技術を身につけるトレーニングも別で行い、苦手なダンスの練習もたくさん。
肉体改造において大切なのは、自分が今までできなかったことを体にさせるという意識を持つことなんです。そうすることで体が徐々に適応し、変化していく。とにかく自分を痛めつけ続けていましたね。

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厳しいトレーニングと食事制限で、体脂肪率9%まで落としたそうです。

──オープニングのタップダンスもかっこよかったですが、ダンスは苦手?

タップダンスってすごく難しいダンスで、通常なら基礎を学ぶだけでも2年はかかると言われているんです。しかも、昔......ジーン・ケリーとかフレッド・アステアの頃は、優雅でゆっくりとしたものが主流でしたが、最近は迫力のあるスピーディなダンスが主流になっていますからね。オーストラリアのタップダンス集団TAP DOGS(※)のデイン・ペリーとシェルドン・ペリーという兄弟に協力してもらい、シドニーで1ヶ月間、ムンバイに戻ってから15日間、合計45日間ぐらいトレーニングをしました。
(※)シドニーオリンピックのパフォーマンスや、映画『ハッピー フィート』のタップダンスなどで知られる。本作では、オープニングのタップダンスの振り付けと音楽も担当しています。

──歌とダンスのミュージカルシーンは、なぜインド映画のお約束になっているんですか?

音楽というものが、インド人の人生、生活においてすごく大切なものだから、自然と映画の中でも使われているんだと思います。
僕が音楽のシーンを好きなのは、役の感情をより鋭く、強く伝えてくれるから。うまくいけば詩的にもなるしとても美しい作品に仕上がるんです。

──どんな映画が好きですか?

日本の監督だと、黒澤明監督が大好きです。素晴らしい監督だと思うし、彼の作品からいろんなことを学びました。あと、宮崎駿監督。『千と千尋の神隠し』が大好きです。
アメリカなら、スピルバーグ監督が特に好きです。作品では、『インディ・ジョーンズ』やロバート・ゼメキス監督の『フォレストガンプ』など。いろんなタイプの作品を観ますよ。
インド映画では『Mughal-e-Azam』という作品が好きですね。ムガル帝国のアクバル大帝を描いた歴史映画で、とても美しい作品なんです。

(写真/金谷浩次 文/根本美保子)

***

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バイクはBMWのK1300Rを改造したもの

『チェイス!』
12月5日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー!

監督・脚本:ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ
出演:アーミル・カーン、カトリーナ・カイフ、アビシェーク・バッチャンほか

公式サイト:http://chase-movie.jp
© Yash Raj Films Pvt. All Rights Reserved.

サーカス団の天才トリックスター、サーヒル(アーミル・カーン)の裏の顔は、腕利きの金庫破り。幼い頃に父を自殺に追いやった銀行に復讐するため、犯行を重ねる彼を警察が追い詰めるが......!

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アーミル・カーン

1965年ムンバイ生まれ。俳優、映画監督、プロデューサー。初主演作『破滅から破滅へ』で注目され、製作・出演の『ラガーン』(01年)はアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。シャー・ルク・カーン、サルマン・カーンとともに3大カーンと呼ばれる。『きっと、うまくいく』(09年)が2013年に日本でも大ヒット。一方で、社会活動家としても注目されており、米「TIME」誌による2013年の「世界でもっとも影響力のある100人」に選出された。

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